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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

・上の絵はまろさんに描いてもらいました!

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せっちゃんがみんなに好かれているだけの小説その3

Category : メイン創作小説
せっちゃん誕生日おめでとおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
愛してるうううううううううううううううううううううううううううううう!!!



今日が誕生日だと気づいたのが二日前で、かなり焦ったのは秘密←

追記はタイトル通り!
「そんな日常」のキャラが出てきます
今日は仕事を先輩に押し付けられ…もとい、任せられ、残業が終わった頃には図書館の閉館時間がとうに過ぎていた。
最近は日が落ちるのが早く、夜風も冷たい。
季節が変わったんだなとそんな事をしみじみ思いながら、僕の住んでいるアパートへ帰宅した。
そう言えば、ここ最近何故だかよくプレゼントを貰う。
一昨日は四季の四人から、昨日は晴さんと弌君から。
この時期には何かあるのだろうかと去年の今頃を思い出しても、特に何も無かったような気がする。
結局考えても分からず、階段を上がり、鍵を差して、ドアを開けた。

「お帰りなさい、あなた♪ お風呂にする? ご飯にする? …それとも、わ・た…」

バタン!


そしてこれが、今日の出来事。


「ちょっ、せっちゃん! 無言で閉めるとか酷いマジ酷い!!」
「黙れ空雨! あと帰れ!!」
見なかった事にしようと玄関のドアを閉める僕に、空雨は騒ぎながらこじ開けるようとする。
力の差では僕の方が到底有利だが、バンバンとドアを叩いても閉まらない。
「いたたたたたたた!! 足挟んでる!潰れる!止めて!!」
「でしたら足を外せばいいでしょう!? 今日は早めに寝たいんですからふざけないでください!!」
「やだ!! せっちゃんもうちょっと待ってて今入っちゃったダメええええぎゃあああああああああああ!!!」
ぎゃんぎゃんと叫びながら夜中にいがみ合うなんて近所迷惑に他ならないのだが、そんな事よりこいつをどうにかしたい。
そう思いドアに挟まっている空雨の足をげしげし蹴っていると、

「2人とも落ち着いて! 押す方向と引く方向が逆だよ!!」

居間から慌しく走ってきた麗也が止めに入ってきた。
「「あ…」」
確かに、家に入りたいのにドアを閉めようとしてどうするんだ。
麗也の言葉で冷静になり、僕はドアを引く。
そして前のめりになる空雨をすり抜けて靴を脱いだ。
背後でびたーん!と盛大にすっころぶ空雨をスルーし、居間へ向かおうとするが、麗也が立ちはだかり進めない。
僕が右へ移動すると麗也も目の前へ移動し、逆に避けようとすると、また行く道を塞がれる。
「…どいてくれませんか?」
「だ、ダメだよ! 今準備中だから、ね?」
「準備中? 僕がいない間に不法侵入して、なにやってるんですか」
「それは秘密。とにかく大人しく待って…あいたっ!」
なんとしてでも止めようとしてくる麗也にデコピンし、その隙に居間のドアへ手をかける。
そして、ガチャっと音を立ててドアを開いた。

「おや、あれだけの量の仕事を与えたのに、随分と帰宅が早いじゃないか」
「あー…、もう来たか。ちょっと料理運び終わるまでそこ座っとけ」
「は、はぁ…」
僕の知ってる居間と違う。
まず、手作り感溢れる飾り。細く切った折り紙をわっかにして繋げたあれや、薄い紙で作った花なんて、学生の頃以来見ていない。
次に、食卓に並べられている料理。大きなワンホールのケーキと、ハンバーグから餃子に焼き魚など和洋中バラバラな料理が机を埋めつくしている。
そして何よりも、我が家のようにソファに座り、テレビを見ている先輩と、次々とキッチンから料理を運んでくる継さん。この二人が僕の家に来たことなんて一度も無かったため、物凄い違和感を発している。
これは一体どういうことなのかと混乱する頭で考えようとするも、驚きで上手く頭が働かなかった。

「クラッカーぱーん!」
「うわっ!?」
「空雨っ、人に向けて打っちゃダメだよ!」
継さんに言われたように椅子に座ろうと一歩踏み出そうとしたとき、背後からうるさい空雨とクラッカーの音を浴びせられた。
「な、何するんで…」
何するんですか、と振り返ると、先程かなりダメージを受けた空雨がけろりとした様子でクラッカーを持っていた。
「おまけにもう一回ぱーん!!」
二つ持っているうち、僕の顔面目掛けて二発目のクラッカーを打つ。
「やめっ! …げほっ、テープが口に入っ…!」
「わあああああ! 説大丈夫!?」
思わず咳き込むと、麗也が慌てて僕の口の中からテープを引っ張り出す。
半ば無理やりずるずると引き出されて、若干吐き気がする。
「う…気持ち悪いです…」
「む、無理しないでね?なんなら吐いてもいいからね?」
「大丈夫です…」
「何やってんだお前ら。ほら、さっさと席につけ」
麗也に背中をさすられ、うずくまっている状態で継さんに声を掛けられる。
どうやら何かしらの準備ができたらしい。
僕は口を手で押さえながら、仕方なく席についた。

「あ、じゃあ私ケーキ切り分けるよー」
そう言った空雨が、食卓のケーキを綺麗に5等分に切り分ける。
「せっちゃんは特別に一番大きいのね!」
「何ですかそれ、嫌がらせですか?僕甘いもの苦手なんですけど」
「空雨、だから言ったじゃないか。私が甘さ控えめのケーキを買ってきたと」
「えっ、ガチで買ってきたの!?彩さんすごいマジ先輩」
席に座った先輩が小さな箱を開け、中から一切れのケーキを取り出した。
「先輩、本当に甘さ控えめなんですか?」
「ああ。世間一般では犬用ケーキと言う」
「そうですか」
僕はケーキを受け取り席を立つ。
それからキッチンへ移動し、シンクの端にある三角の生ゴミを捨てるところへケーキを投げ捨てた。
「どうやら不服のようだね。なかなかいい発想だと思ったのだが…」
「どこがですか」
僕の発言を無視し、黙々と考え込む先輩。
その様子では何を言っても無駄だろうと溜め息をついた。

「そうだ、せっちゃん」
料理を頬張っていた手を止め、空雨が僕の方を向く。
そして、にこりと笑って、

「誕生日おめでとう!」

「あ…」
成る程。そう言われてみれば、今日は僕の誕生日だ。
去年は僕の誕生日は秋だとかなり大雑把な設定しかされていなかったが、今年の夏頃に10月12日と決められた、らしい。
だから曖昧だった去年はこういう風に祝われたりしなかったのか…。

「…ありがとうございます」

年を重ねて成人になった今でも、誕生日を祝われて嬉しくなるのは変わらない。
気恥ずかしさを誤魔化すために、僕はケーキを一口食べる。
僕への配慮なのだろう。そのケーキは甘さが控えられていて、とても美味しく感じられた。
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