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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

・上の絵はまろさんに描いてもらいました!

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麗也さんと説

Category : メイン創作小説
不思議な薬で今と未来のれーちゃんが入れ替わるネタ
お茶目なれーちゃんが見たかった
たじたじなせっちゃんが見たかった
はしゃぐくうっちが見たかった
ジャンルは普通にほのぼのです
小説は追記からどうぞ



季節が夏という事だけあって、気温が高い休日の昼。
外に出る気力も無く、家でのんびりと過ごしていたその時。
一本の電話があった。
「もしもし?」
『ああ、説。私だ』
「…先輩ですか」
携帯の通話ボタンを押せば爽やかな声。
それを聞いて、僕は無意識に返事のトーンが低くなった。
休日に電話という事は呼び出しだろうか。
仕事関連の事ならまだしも、ただの暇潰しに呼ばれるのは勘弁して欲しい。
『今、何処にいるかい?』
「自宅ですが」
昔同じ事を質問され、更に同じような事を答えた気がする。
何時だったろうと不思議に思ったものの、大した事ではないだろうとすぐに考えるのを止めた。
『OK。それでは…』

ピンポーン
話の途中でインターホンが鳴った。

『随分と早いな』
先輩が呟く。
インターホンの音は電話越しの先輩にも聞こえていたようだ。
先輩がそう言うという事はつまり、僕の家へ訪れた相手を知っている訳で。
こうやって電話をしてくるという事はその相手は先輩が仕向けたのであろう。
…何故だか、嫌な予感がする。
「また僕に面倒な事を押し付けるつもりですか?」
『なぁに、前にもあった事さ。という訳で、頼んだよ』
「何言って…」

ツーツー…
いきなり電話を切られてしまった。
僕はじっと携帯を見つめた後、溜息をついた。

前にもこんな事があった。
幼稚園児の空雨をこんな風に半ば強制的に押し付けられて、一日中子守をさせられた。
それならば、今回も小さい空雨が来るのだろうか。
いや、それはない。
空雨は今日はバイトがある。
あんなふざけた性格をしていながらも仕事だけはきちんとこなす奴だから、仕事を放っておいて遊んでいるなんて事はありえない。
じゃあ誰が…と考察を続けながら玄関のドアを開ける。
「お邪魔します。ごめん説、勝手にクーラーつけちゃうよ。じゃないと俺溶けちゃうの、分かるよね?」
僕の隣をすり抜けて、どたばたと廊下を駆けていく。
中性的な声と視界の端に映った水色の長髪。
振り返ると、その人は迷わずにエアコンのリモコンを探し出して操作していた。
これはこれで厄介な人が来てしまったかもしれない。

「ふー…、生き返った気分だよ…」
どこからか取り出した扇子を扇ぎながら涼んでいる。
「って、寒いです。何度に設定したんですか?」
廊下から居間に足を踏み入れると、あまりの温度差に凍ってしまいそうになった。
急に夏から冬に切り替わったかのような寒さだ。
「ん?20度だけど」
さも当然と言うように答えられる。
「節電中ですので28度にしてください」
「え…っ。じゃあ21度でどう?」
「28度です」
「うーん…、22度」
「28度」
「………」
「28度ですからね?」
困ったような表情でこちらに顔を向けられてもお構いなし。
相手が良くても、僕にとって20度はきついのだ。
「いつもは26度で妥協してくれるのになぁ…」
そう文句を言いつつも28度に設定をする。
「貴方にとってはいつもの事でしょうが、僕にとっては大分未来の事ですよ。…麗也さん」
変わらない穏やかな雰囲気に加え、多少の茶目っ気と色気を含んだ麗也さんは苦笑した。

「俺が三十代前半で、説が二十代前半だから…」
「十歳ぐらい年の差がありますね」
麗也さんから話を聞くと、未来と現在の自分が交換したらしい。
これは多分、前回怪しげな薬を飲んで過去と入れ替わったシステムと同じだ。
それの未来バージョンだろう。
「そっか。じゃあ優也と同い年…いや、説の方が年下だね」
「そうですか」
麗也さんの弟よりも年下…。
時代が違うとはいえ、なんだか複雑な気分だ。
「お兄ちゃんって呼んでもいいんだよ?」
「呼びません」
ニコリと微笑む麗也さんに即答する。
「それは残念だなぁ」
すると、それほど残念とも思っていない声色で麗也さんが言った。
今の麗也に比べて、未来の麗也さんはいい意味で冗談が多くなった。
空雨にでも影響されたのだろうか、明るくなっている。
ああでもそうだとすると、空雨の変態っぷりまで移ってしまいそうで心配だ…。

「そう言えば、そろそろお昼の時間だね。まだご飯食べて無いんだよなぁ」
「…少々お待ちください」
キッチンへ行って何か食べるものはないか確認する。
棚の中や冷凍庫を覗けば、ぎっしりと買いだめした食品が詰まっていた。
「麗也さん。カップ麺や冷凍食品なら沢山ありますが…如何されますか?」
「あはは、相変わらずだね。そんなのばっか食べてると病気になっちゃうよ?」
「仕方ないじゃないですか」
僕は料理が出来ないのだから。
毎回料理をしようとすると、キッチンが大惨事になってしまう。
なので、普段の食事はこういった出来ているものや外食で済ませることが多い。
「じゃあ、俺が作ってあげるよ。キッチン借りるね」
「どうぞ。麗也さんは料理できるのですか?」
「一人暮らしで自炊してるから、それなりにね。空雨に教わったから昔の俺よりは上達してると思うよ」
少しだけ得意気な麗也さん。
十年後には一人暮らしをしているのか…。
今の麗也が実家で暮らしている理由は、弟が独立していないからだ。
しかし、十年も経てば弟も学校を卒業し就職しているだろう。
結果的に麗也さんが一人暮らしをしてもおかしくない。
慣れてる手つきで料理をしている麗也さんを眺めながら、暇な僕はそんなことを考えていた。

昼食を食べ終えた後は、のんびりと雑談をして過ごす。
すると突然、バンッ!ダダダダッ!と玄関から音がした。
ああ、これは…。
バンッ!は玄関のドアを開ける音。
ダダダダッ!は廊下を駆ける音。
「ぎゃあああ!れーちゃんがエロくなってるううううう!!!」
そして空気の読めない第一声。
「うーんと、それは褒め言葉なのかな?」
「空雨、自重してください。麗也さんが困ってるじゃないですか」
これまためんどくさい奴が家に押し掛けて来てしまった。

空雨が言うには、先輩からのメールで麗也さんの事を知り、バイトが終わった後に駆けつけたらしい。
そうか、原因は先輩か…。
先輩絡みになると僕は黙るしかないので、内心で溜め息をついて諦めた。
「やばば、体が勝手にセクハラをしたがっている…!」
両手をわきわきと動かしながら麗也さんに近づく空雨。
空雨の指が昆虫の足みたいに動いて気持ち悪い。
というか空雨が気持ち悪い。
「えー、だったらこっちの説の方が色気すごいよ?」
こっちって言うのは、未来の僕の事だろう。
「まじでか!じゃあ私は?」
「全く無いね」
「「ですよねー」」
麗也さんの答えに、僕と空雨は声を揃えた。
それはそうだ。
色気のある空雨なんて、僕は生理的に受け付けない。

「れーちゃーん!」
「空雨ー!」
お互いの名前を呼んで、ひしっと僕の目の前で抱き締め合う。
なんだこの光景は…。
「れーちゃん更に背伸びたんじゃないの?お兄ちゃんみたーい」
「そうかも知れないね。あ、お兄ちゃんって呼んでもいいんだよ?」
「おにーちゃーん!」
「空雨~っ!」
また抱き締め合ってきゃっきゃと騒いでいる。
どうするんだこの状況。
麗也さんもノリがいい為、このきゃっきゃうふふが止まらない。
ストッパー役は僕だけか…。
将来こうなるのかと思うと、今日で三回目のため息が零れた。







後書き

せっちゃんの「麗也さん」呼びに私が悶えた
れーちゃんがとにかくはっちゃけている(当社比)
やっぱりその明るさは空雨に影響されたのかなぁ
変態な性格はせっちゃんが阻止しているおかげで
れーちゃんには移ってません
個人的な意見だけど
三十代前半って二十代よりも色気がはんぱない気がする
二十代はまだ若いと思うんだよね
今回は真面目に健全に書きましたと言い張りたい
あとやる気が残っているなら
これの没ネタとif設定をやりたい
こっちは一般向けじゃないので
ご注意くださいませ
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