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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

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いちご味

Category : メイン創作小説
空雨の一日
「赤」よりも先に書いた小説
これが初めての空雨視点小説なはず
あー、あーっ。
聞こえてる?ってか読めてる?
…おっけー、ちゃんとできてるようだね。
いやぁ、何気に私視点の小説これが初めてでさー。
オリキャラの中でもかなりの古参キャラなのに、ナレーター役(セリフ以外の文を担当する人)させてくれないとか酷い作者だよね。
「空雨。そんな事より早く物語進めろ。あとこのコーヒー運んでこい」
「らじゃー」
確かに最初のとこ書かなくてもよかった気がする。
でも作者の小説って大したこと書いてないし、起承転結なんて概念ないし。
つまりそれってイコール好き勝手やっていいんじゃないの?
とにかく、継に注意されたから、ちょっとコーヒー運んでくる。

ただ今喫茶店でバイト中。喫茶店のオーナーの継は、私にとって近所のお兄さん兼師匠的ポジション。
小さい頃から知り合いで「家事ぐらいできないとお嫁に行けないぞ」とよく料理とかを教えてくれた。
今は他の場所でもバイトしてるけど、将来はここだけにして正式に働くつもりだったりする。
家事だけやって旦那に養って貰うニート的なのになろうと思ってたのに、まさか料理スキルが高いだけで働けるとはねー。
仕事楽しいし、継には感謝した方がいいかもね。

平日であり、お昼には早い時間はほとんど人が来ない。
ってかいない。
というわけで、キッチンで混むであろう昼に備えて料理の下準備をしてる。
ぱかっと大きい冷蔵庫を開けて食材の確認。
「ありゃ、なんかすごいいちご少ないね」
「あー…。昨日沢山使ったからな」
「そんなお客さん来たの?」
「いや、特大スペシャルパフェ注文したやつがいてなー」
「まじで!?なにそれ勇者じゃん!」
まさか、あの山みたいにバカでかいやつを頼むとは…。
どんだけ無謀な人なんだよ。
「しかも完食という」
「すげえええええ!!」
私はそれを聞いて驚いた。あと叫んだ。
そんな人世界中探してもいないと思ってたのに。
むしろ食べきるとか人間じゃないでしょ。
「作者に聞いたそうだが、人間らしいぞ」
「うひゃあ」
今度その人にあったらサインお願いしようかな。
…じゃなくて。仕事しないと仕事。
「これ今日もつかなぁ。買い出し行ってこよーか?」
よく見ると他のフルーツも減ってるしね。
「ギリギリ大丈夫だろ。明日定休日だから仕入れるし」
ちぇっ、いちごつまみ食いしようとしたのにな~。
足りなくなったら困るし、止めとくかな。
カランコロン。そのとき、入り口のベルの音が鳴った。
どうやらお客さんが来たみたい。
「あ、俺行ってくるわ。…一個だけなら見逃してやるからな?」
継はそう言ってウインクをしたあと、キッチンから出ていった。
「うーん…。お見通しってわけかー」
いちごを口に放り込む。
みずみずしくて甘酸っぱくておいしい。
午後の仕事はちょっと本気出して頑張ろうかな、なんて思った。

「いらっしゃいませー。って、春と秋だー」
「こんにちは~」
「こんにちは、空雨さん」
夕方。この時間は、学校帰りの学生が多く来る時間帯。
ということで高校生な春と秋も喫茶店に来たみたい。
席に案内してメニューと水を配ったあと、私は疑問に思ったことを聞く。
「今日は二人だけ?」
いつもは四人で喫茶店に来ている。
男女二人ずつのメンバーだけど、ほんと仲いいんだよなぁ。
「うん。ぼくがみんなを誘ってみたんだけどね」
「え、えぇ。夏も冬も忙しいみたいよ」
のほほんと答える春と、ちょっとだけ顔が赤い秋。
ははーん。なるほど。
「つまりデートだね!」
満面の笑みで言うと、水を飲んでいた秋が咳き込んだ。
「そんなことっ」
「え?ちがうの?」
「は、春まで…」
あわてて否定しようとする秋に、春はこてんと首をかしげた。
「なぁんて冗談だよ。ねー?」
「ね~」
「も、もう。からかわないでよね」
ぷいっと顔を背けちゃった秋ちゃんかっわいー。
そんなこんなで注文をとったあとにキッチンへ戻る。
「継ーっ!」
「はいはい、わーったよ」
私が名前を呼びながら手を差し出すと、ぽんっと飴を三つ置いてくれた。
「わぁーい」
いちご味をポケットに突っ込んで、メロン味とピーチ味はシフォンケーキと一緒にトレーにのせた。

「んでさー、今期間限定メニューとかイベントを考えてるんだけど、なんかいいのある?」
私がそう言うと、二人は揃ってうーんと唸った。
ここの喫茶店はスタンダードなやつ以外、よくメニューが変わる。
あとハロウィンに店員が仮装したり、バレンタインにチョコの料理教室とかのイベントもやったりする。
継がやりたいから好き勝手やってるけど、お客さんも喜んでくれるし結果オーライだね!
「梅雨に向けて何か作るのはどうかしら?」
「なるほどー。今日も雨だしね」
「だね~。明日は晴れるからいいけど」
「ずっと雨だとゆううつよねー」
「ゆううつだー」
「ゆううつだ~」
ゆううつって漢字書けないよね。
今度せっちゃんにどう書くか聞いてみよう。
「雨だから、飴を使ったお菓子とか」
春はこっちのアメだからね、とメロン味の飴を摘まんで付け加える。
「わぁ!いいわねそれ」
なるほどねー。
あんまり飴を使ったお菓子って見ないから斬新だね。
あと飴を使えば見た目も綺麗そうだし、女性客にも人気かもしれない。
「おっけ、継に検討してみるよ。二人ともありがとねー」
「「どういたしまして」」
にっこりと同時に微笑んで言う春と秋。
こんなシンクロ率高いなら、さっさとくっついちゃえばいいのになー。

「空雨、そろそろ仕事終わりにしていいぞー」
「ほい。もう夜かぁ」
時間たつの早いなー。
普段はこの時間帯で店を閉める。
だけど週に一回、深夜までやってる時がある。
まぁ、それが今日なんだけど。
その時はお酒も扱うようで、私を子供扱いする継に働かせてくれない。
これでも一応大人なんだけどなぁ。
「俺より年下はみんな子供なんだよ。いーからかえったかえった」
「また人の心勝手に読んでるしー」
と言いつつも帰る準備をてきぱきとする。
「じゃ、気を付けて帰れよ」
「はーい」
そうして私は街灯に照らされた道を帰った。
私の一日ってこんな感じ。
驚くほど何もないふつーの日。
明日もきっと同じような日。
んでも私は好きなんだよね、そんな日常が。
…なーんて。やっぱりまとめるのは難しいや。
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