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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

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春の一日

Category : サブ創作小説
何気ない日常を。

ありふれた青春を。

そんな一日を今、ぼくたちは過ごしていく―――



「おはよー」
朝、教室に入ったぼくは、友達の冬にあいさつをした。
「おはよう、春」
窓際で後ろの方の席に座っている冬が、振り向いてぼくにあいさつを返した。
教室の中でも窓際は、朝日が降り注ぎ明るく照らされている。
ここで昼寝すると気持ちいいんだろうな、と思うと少し羨ましくなった。

「…あれ?」
冬は、前に立っているぼくの横や後ろをじろじろと体を傾けながら見たあと、首をかしげる。
そして教室の中をきょろきょろと見回したあと、また首をかしげた。
「どうしたの?」
冬の行動が不思議だったので聞いてみた。
「秋は一緒じゃないのか?」
その答えに、ぼくは少しびっくりする。
秋っていうのは、ぼくの幼馴染み。
小さい頃からよく面倒を見てくれる優しい人なんだよ。
「え?何で?」
「何でって、春なら彼女と朝からいちゃついてると思ってたから」
更にびっくり。
「ぼく、彼女いないよ?」
「秋は?」
秋?何で秋の名前が出てくるんだろう?
「えっと、普通に仲良いよ?」
「そうじゃなくて、どう想うんだ?」
どう想うって、そりゃあ…。
「普通に好きだよ?」
「え、じゃあ…」
「普通に友達だよ? あ、もちろん冬と夏も友達、好きだよ♪」
にっこりと微笑む。
夏は冬の幼馴染み。そしてぼくの友達。
秋も、冬も、夏も、みんなぼくの大切な友達なのだ。
「そ、そっか…」
そう言った冬は苦笑していた。
どうしたのかな?
苦笑の意味がわからず、ぼくの頭には疑問符がいっぱい浮かんだ。

「冬だって、夏と仲良いじゃん」
幼馴染み繋がりで、今度はぼくが話題を振る。
少しだけ間が空いて、冬が口を開いた。
「まあ、悪くはないな。一応腐れ縁だし」
その冷めたような発言に「そうなの?」と聞こうとしたとき…。
「お、おはよ!」
「やぁ」
元気な声の秋と、片手を挙げた夏が、ぼくたちにあいさつをした。
ついさっき二人で登校してきたらしい。
ここで、ぼくと冬の会話が途切れ、あいさつを返した。
「おはよー」
「おはよう」
一通りあいさつが済んだあと、秋は冬に向かって
「そういえば、冬って結構大変なのね」
と、同情するように言った。
「秋さんこそ、いつも苦労してるじゃないですか」
冬も敬語で言葉を返す。
ぼくや男友達にはタメ口だけど、秋や夏とかの女の子にはいつも敬語だ。
何で敬語で話すのか、ずっと前に聞いたことがあった気がする。
でも、上手くはぐらかされちゃったんだよなぁ。
キーンコーンカーンコーン
そのとき、丁度チャイムが鳴り、ぼくたちはそれぞれの席についた。

「あれ? 次の授業ってなんだっけ?」
机の上にある教科書や筆記用具を片付けながら、隣の席の秋に話しかける。
「確か…、体育だったはずよ」
「そっかー」
体育っていったら、今はバスケやってるんだっけ。
「ってことで、はい!」
秋が、ぼくの目の前に体育館シューズをつき出す。
いつの間にぼくのシューズを取ってきたんだろうか。
「ありがとー」
ぼくはそのシューズを受け取りながら言い、秋と並んで体育館に向かった。

体育館にはバスケットコートが二つある。
だから、ステージ側は男子、その反対の体育倉庫側は女子というように、別々でバスケをしている。
ぼくはバスケのルールはよくわからないけど、他の人たちの見よう見まねをするだけで楽しい。
ダムダムダム…
ボールをドリブルしながら、相手をかわしつつゴールの前へ。
そして、ぼくのシュートはあっさりと決まった。
ふふん。これでもスポーツは得意なのだ。
まぁ、今回のシュートは運が良かっただけだけどね。
それから他のチームと交代してしばらく休憩。
ふーっ、と息を吐いて壁に寄りかかり、そのままずるずると下がり床にぺたんと座る。
ふと、体育倉庫側のコートを見ると、秋が相手からさっとボールを奪い、誰にも追い付けないくらいの早さで人の間をするすると抜け、その勢いのままゴールにシュート。
さすがバスケ部。
その圧倒的な上手さに、ぼくは素直にすごいなぁと思った。

体育の授業が終わって教室に戻ろうと歩いていたとき。
ぱさっ
何か柔らかい布のような…、タオルかな?
タオルがぼくの顔に覆い被さった。
「ま、前が見えない」
目の前が真っ黒ってわけじゃないけど、見えない。
何でこうなったのかな、と首をひねると、タオルがずり落ちてきたので慌ててキャッチした。
「ほら、それで拭きなさいよ」
「えっ?」
目の前に、秋が立っていた。
「汗よ、あ~せ~!」
「あ、うん」
じーっとタオルと秋を交互に見る。
「な、なによ!」
つまり、これは秋のタオルってことで、これをぼくに渡してくれて、汗を拭けと気を使ってくれて。
うん、なんか。
「秋が、女の子だ!」
ぼくの言葉に、秋はぽかんと口を開けたまま固まり、そのあと顔がかーっと赤くなって手をぶんぶん振りながら焦る。
「な、何言ってるのよ! あ、あんたが風邪でも引いたら私が面倒見る羽目になるから! だからあたしのためだけであって決してあんたのためじゃないんだからね! だから、あの、そのっ!」
「それでも、ぼくは嬉しいよ」
ぺこりと頭を下げて秋にお礼を言う。
「う~っ! 馬鹿! もう知らない!!」
更に耳まで真っ赤になった秋は、体育館から走り去ってしまった。
「…?」
あんなに顔が赤くなるほど、今日って暖かいかな?
あ、バスケしたから熱いのか。
体動かすと熱くなるよねー。
なーんだ、そんなことだったのか。
「春って、思ってたより鈍感なんだな…」
「ですね…」
と、遠くのところで夏と冬がため息をついた。

ようやくお昼休みになり、教室ががやがやと賑やかになる。
ぼくはお昼ご飯にお弁当とかは持ってきていない。
だから、いつもは購買に買いに行っている。
「はい! お弁当」
だけど、時々秋がぼくの分までお弁当を作ってきてくれる。
とん、とぼくの机に置かれたお弁当は、お弁当包みが薄い黄緑色でとても可愛らしかった。
「ただおかずが余ったから作ったんだからね!」
そう言ってそっぽを向く秋が手に持っているお弁当は、ぼくのと色違いで、淡いピンク色だった。
「お弁当包み、お揃いだね♪」
「た、ただの偶然よっ!」
偶然でも、ぼくと秋は仲良しさんだ。
そう思うとちょっぴり嬉しくなって、自然に顔が笑顔になった。
「春ー。一緒に食べよう…って、先客がいたか」
冬が、購買から買ってきたパンを持って、ぼくと秋のところにやってきた。
そういえば、たまに冬もパンをお裾分けしてくれたりするんだよね。
「え? いや、あたしは夏と食べようと思ってたから大丈夫よ」
「そうなんですか」
秋に話しかけられてすぐさま敬語に切り替える。
冬はすごいなぁ。
「うん。だから冬は春とお昼ご飯食べてもいいのよ?」
「わかりました」
二人の会話が終わりそうなところで、ふと一つの案が思い付いた。
「もういっそのこと、みんなで食べたいなー」
僕の提案に秋は
「そうね、あたしも四人で食べたいわ」
と、喜んで賛成してくれた。
「冬は?」
僕の問いに冬は
「…いや、構わない、けど」
と、戸惑っている様子ながらも賛成してくれた。

「「「「いただきまーす」」」」
四人で声と手を合わせて言ったあと、それぞれご飯を食べ始める。
机はみんなの机をくっつけて、ぼくの横には秋が座っている。
そして、ぼくの前には冬がいて、秋の前が夏だ。
ぼくのお弁当は、秋が作ってくれたからおかずはみんな秋と同じなんだけど、ぼくの方が少し量が多い。
まずはタコさんウインナーをぱくっ。
やっぱり、お弁当にタコさんウインナーは定番なだけあっておいしいよね。
次にこれも定番な卵焼きを。
お手軽な料理だからこそ、卵焼きは人によって味や食感が変わってくる。
秋の卵焼きは、食べるとふんわりとした卵に、砂糖のほんのりとした甘さが広がって、思わず頬が緩んでしまう。
そして、ちまちまとふりかけがかかっているご飯も食べる。
ちなみに、このふりかけは某有名なのりとたまごを略したあれだ。
秋のお弁当は栄養のバランスも良く、今日は色鮮やかなプチトマトとレタスが添えられている。
ぷちっとプチトマトを噛んだあと、しゃくしゃくとレタスも咀嚼する。
野菜はとてもみずみずしくて、野菜が嫌いなぼくでもおいしく感じた。
そのあとにミートボールを頬張る。
一口サイズで小さめなミートボールに、たれがたっぷりかかっていて、やっぱり絶品だった。
最後にはなんと、デザートのりんごまであるのだ。
しかも、りんごはうさぎさんになっていてとても可愛く、食べるのがもったいないなと思った。
でも食べる。おいしいから。

「「「「ごちそーさまでした」」」」
四人で言ったあと
「あ」
秋がぼくを見て、ポケットからハンカチを取り出す。
「?」
「ほら、ご飯粒ついてるわよ」
そして、ハンカチでぼくの口元のご飯粒を拭ってくれた。
「おお、やっさしー」
「やっさしー♪」
「や、やっさしー」
上から、ニヤニヤしながら言う夏、ニコニコしながら言うぼく、ノリに流されて言う冬だ。
「ふ、ふんだ!」
ぼくたち三人にほめられて、秋は照れを隠すように顔を反らす。
それからは、いつもの他愛ない雑談をわいわい騒ぎながらして、昼休みを過ごした。

ふわぁ…と小さなあくびをする。
目を擦りながら前を見ると、教師が黒板に数字がいっぱいな暗号を書いていた。
まわりの生徒は、頬杖をついて退屈そうにしていたり、ぐっすり眠っている人がほとんどだ。
今日はいつもより暖かく、お昼寝するのには丁度良い。
だがしかし、だからといって決してぼくは睡魔なんかに負けるわけにはいかな…
「ぐうぐう…」
「………」
「すやすや…」
「………」
「…お、起きなさい!」
「はっ!」
秋に肩を揺すられはっと目が覚める。
い、いやっ、これは眠っていたんじゃなくて、ただ目を閉じていただけなんだからね!勘違いしないでよね!!
…あれ、何か秋っぽくなっちゃった。
「春、教科書は?」
ぼくの机の上に筆記用具とノートしか置いてないことを疑問に思った秋は、ぼくに聞いてきた。
「忘れちゃった」
「えーっ」
結構忘れ物はしない方なぼくだけど、たまには忘れてしまうこともある。
「もう、しょうがないわね」
「そうそう、しょうがないよ」
ため息をつき呆れた秋に笑いながら同意。
すると、突然秋が机を動かし、ぼくの机とぴったりくっつけ、更に教科書を丁度二人の真ん中に置いた。
「あたしの見せてあげる」
「わぁい」
少しぶっきらぼうに素っ気なく言われても、やっぱり秋はいい人だなぁと思った。

一通り会話が終わると、また睡魔に襲われてうとうととする。
「春?」
「眠い…」
また起こそうと肩を揺さぶられるけど、眠くて仕方がない。
起こそうとしても無駄だと思ったのか、秋がそっと手を離すと同時に、ぼくはすぅと眠ってしまった。
「春のノートもとっておかないと。…ひ、暇だから」
寝る瞬間、そんな言葉がかすかに聞こえたような気がしたけど、気のせいかな?
と思ったのはほんの一瞬で。
すぐにぼくの意識は深く沈んでいってしまった。



―――こうして、またぼくたちはいつもと変わらない一日を過ごす。

かっこいいバトルシーンはない。

素敵なファンタジーの世界でもない。

それでも。

ぼくは、大好きな友達と一緒に、この穏やかでいつもと変わらない毎日を、これからも過ごしていく。

そして、ぼくと秋が恋人同士になるのは、もうちょっと先の話。




あとがき

この小説は、因果さんに小説のネタをくれーと言ったことがきっかけでした。
ちなみにリクエストは、ツンデレな女の子。
それからあーだこーだと妄想しつつ、因果さんに手伝ってもらいつつ、なんとか書き上げることができました。

思っていたよりもかなり長くなってしまいました。
多分千文字ぐらいは越えてるんじゃないのかな?
数えてないからわからないけど。
でも、小説を書くのはやっぱり楽しいです。
そして疲れます。手とか頭とか腰とか。
なので次からは、もう少し短めのを書きたいです。

文才なんてものはありませんが、一生懸命書かせていただきました。
皆様が少しでも楽しんでくださったらいいなと思います。

読んでくださった方、手伝ってくれた因果さん、ありがとうございました!










設定とかネタとか

実は今回の春視点の小説に対し
夏視点の小説も書く予定でした
でも長い
なので断念しました
くそう、これならもっと夏を出しておけばよかった

前にも書きましたが
CPは春×秋と、冬×夏です
まわりから見てもにやにやしてしまうほどほんわかな春秋ペア
そして見た目は素っ気ないけどすごく信頼しあっている冬夏ペア
みんなまだ付き合ってはいないけど
今後の展開が楽しみです

あと因果先輩とメールで春秋遊園地デートネタで盛り上がったときもありました
秋が春をデートに誘って二人で遊園地を楽しんでいる
そしてその後ろから夏と冬がストーキング
もうこれも小説に書きたい
冬夏はデートするなら水族館かな?
それか映画館とか

でもそういうのを書くなら実際に行って取材しないとねー
リアルで一緒にいろんなとこ出かけられる友達はいないし
家族にでも連れてってもらおうかな

告白するまでのシナリオが思い付かない
こう、付き合うまでのもどかしさとかも出したいから
すぐ告白する展開にするんじゃなくて
友達以上恋人未満な関係から徐々に好きになってくる的な
うーん
考えないとね

まぁ、とりあえず小説書いて一段落ついたし
よかったよかった












一時ぐらいに追記

春のあの言葉
「普通に友達だよ?あ、もちろん冬と夏も友達、好きだよ♪」

春は友達として好きな秋と付き合う

春は夏と冬も友達として好き

つまり、春の行動次第で他の√も攻略できる



冬「…あの、これ俺の√は含まれていませんよね?」




作者「………」





作者「HAHAHA」

冬「!?」

夏「どうやら、否定はしてくれないようだね」



あくまで本編は春秋ですけどね
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秋が渡したタオルが秋の使った後か新品かで男子から向けられる目が白くなったりするかもしれない。

>因果さん
どっちだろうw

きっと秋のことだから
いつもタオルは自分用と春用の二枚用意してると思うよ
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