FC2カウンター

プロフィール

久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

・上の絵はまろさんに描いてもらいました!

セブンスドラゴン

 

リンク

ブロとも一覧


ミリィのにっき

ARS seeds ~お絵かき日記~

あさぎしょこら。

じゃむさんっぽいどホームページ

オムライスのある風景

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Powered By 画RSS

紫苑先生と先輩

Category : 紫苑先生
先生は、ある人のことを「先輩」と呼んだ。

その「先輩」という人を私は知らない。

そしてまた、私が「先輩」と呼ばれる人に会うことはないのだろう。


「先輩が亡くなった」


昼休みの研究室にて、お菓子を友達と摘まんでいるとき。

パソコンの画面を見つめていた先生がそう言った。

私はそうか人が死んだのかと先生の横顔を暫く眺める。

それから、じゃがりこ(ほたてバター味)を差し出した。


今日の昼、研究室での出来事である。


そのとき、それ以上のことは何も言わなかった。
私も、友達も、特にその事に関して口を出すことはしなかった。
先生はとても冷静な人である。
だから、独り言のように呟いたそれは、ただ事実を伝えただけのように思われて、「悲しそう」という印象を持たなかったのだ。

人は生まれ、そして死ぬ。
これは変え難い運命であり、自然の摂理である。
人は死を経験する。
それは自分の死でもあるし、他者の死による影響でもある。

私は以前から疑問を抱いている。
他者の死を経験した人はどのような反応をするのだろう。
自分の死に関してはどのように思っているのだろう。

これらの疑問は「死を受け入れる」ことを前提としている。
それを踏まえた上で、さらにもう一歩、「死に向き合う」ことをしなくてはならない。

先生はどのように向き合うのだろうか。
夕方、個人的に「先輩」という人に関しての話を聞いた。
「惜しい人をなくしたな」と、顔も名前も知らない、しかし、人間としてとても優れている他人を思った。
スポンサーサイト

非公開コメント

  

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ