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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

・上の絵はまろさんに描いてもらいました!

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私の目に映る彼女は12

Category : サブ創作小説
 彼女がその場にいなくても、私は彼女を連想する時がある。それは、彼女に似ている他人を見たときだ。
 そのような人物は、顔や性格が本物そっくりだというわけではない。ただ、ほんの少し雰囲気が似ているだけである。しかし、それだけでも通りすがりに振り返ってしまう。私はその度に、彼女に対する依存症を自覚させられるのだ。
 当時、私が高校生であった頃。新任の国語の教師は、まさに彼女を思わせる人物であった。
 その女教師は、大人しい性格故に、生徒から人気があるとは言いがたかった。また、お洒落というものに疎いらしい。服装や化粧はとても地味なものであった。しかし、彼女と雰囲気が似ていたのだ。
 私は女教師と話す機会が多く、親しかった。私から話し掛けたのがきっかけだ。本の話はよく会話が弾んだことは覚えている。そしていつも、頭の片隅には彼女の存在があったことも覚えている。
 また、こんなこともあった。私が女性を助けたときの話だ。
 ある休日、私は電車に乗るために駅の改札口を通過した。それから人の流れに乗って階段を下りていると、目の前の女性に目をひかれた。やや猫背気味の後ろ姿が、真っ先に彼女を連想させたのだ。
 自然と視線がその女性に向いてしまう。あと数段で下り終わるなと思った途端、彼女が階段を踏み外してしまった。
 大丈夫ですか。そう声をかけたのは私だけだった。周りの人々は、その女性を一瞥しただけで過ぎ去ってしまう。冷たいものだ、と私は思った。
 女性に怪我は無かったものの、頭を打ったようで、立ち上がったときに足元がふらついていた。私が女性を支えながらベンチへと座らせると、女性は有り難う御座いますと微笑んだ。
 その笑みに、私は内心でチクリと痛みを感じた。私が見ているのは彼女であって、その女性ではないからだ。そして女性が彼女に似ていなかったら、きっと私も他人事のように、転んだ女性を無視していたのだろうと思ったからである。
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