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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

・上の絵はまろさんに描いてもらいました!

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ぼくが生まれた話

Category : サブ創作小説
 ぼくの名前は「ひと」。

 漢字は、ぼくが知っている文字の「人」じゃなくて、「弌」。

 めずらしくてあまり名前に使わない漢字だって聞いたけれど、名前をくれたさやかが一生けんめい考えてくれたから、ぼくはこの名前が好き。

 さやかはお母さんでも、お姉ちゃんでもないけれど、ぼくといっしょの家にすんでいる。

 お店や学校と少しはなれた場所にあって、庭はかけっこができるくらい広い。

 近くには「けんきゅうじょ」っていう場所がある。

 さやかはそこでけんきゅうのお手伝いをしている。

 そして、ぼくはけんきゅうじょで生まれたらしい。

 むかしむかし、十年よりも前の話。

 さやかのお父さんとお母さんは「けんきゅういん」で、お日さまがおきてからねむるまでずっとお仕事をしていた。

 さやかはめいわくをかけちゃいけないって思って、ぼくよりも小さい子どものときからがまんをしていた。

 たん生日やクリスマスにほしいプレゼントを聞かれても、ほしいものはないってだまっていた。

 だけど、七さいのたん生日の日、さやかは「お兄ちゃんがほしい」って、お父さんとお母さんにお願いした。

 さやかは兄弟がいなくて、遊ぶときはいつも一人だった。

 さやかのお父さんとお母さんは顔を見合わせて、さやかの初めてのお願いをどうしょうか話しあった。

 そして、ぼくを作ることに決めた。

 たくさんの本を読んで勉強したり、いろんな金ぞくの部品や材料を集めて何回も組み立てた。

 ぼくを作るけんきゅうは、さやかが大人になって、お願い事をとうの昔にわすれたころにおわった。

 電気の力で目がさめたぼくは、一番さいしょにさやかのお父さんとお母さんが喜んでいるところを見た。

 それから、何かのきかいにつながれて、人間のことばやじょうしきをぎゅうぎゅうと頭の中につめこまれた。

 さやかのお父さんとお母さんはさっそくさやかにぼくをプレゼントしようと思った。

 だけど、さやかがほしいのはお兄ちゃんで、10さいのぼくはお兄ちゃんじゃはなくて弟になる。

 それに、何年もたったあとでもさやかがプレゼントを喜んでくれるか分からなかった。

 だからさやかのお父さんとお母さんは、けんきゅうのお手伝いをしてほしいとぼくをさやかにあずけた。

 ぼくは見た目が人間の子どもで、言葉だって日本語を話すことができる。

 だけどぼくは「アンドロイド」とよばれるきかいで、「こころ」がない。

 どんなときに笑えばいいのか、泣けばいいのかを知らない。

 だから、ぼくはさやかに「こころ」を教えてもらって学習することになった。

 さやかとくらして1年がたつけれど、ときどきさやかはぼくを見てとてもうれしそうに笑う。

 「どうしたの?」って聞くと、「願いがかなって幸せなのです」と毎回答えてくれる。
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