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雨月

Author:雨月
性別:女
年齢:学生
性格:マイペース
趣味:創作と読書と主観的考察

・上の絵は私の知り合いのまろさんに描いてもらいました!

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再来

Category : メイン創作小説
久し振りの本編小説
何気に新キャラ(?)がいます
追記からどうぞ

カランコロン。入り口に取り付けてあるベルが鳴る。客が来た証拠だ。
閉店間近に来るとは珍しい。俺は片付けをし始めていた手を止めて振り返る。
「いらっしゃいませ」
「……どうも」
泣く子も黙る営業スマイルに対し、相手からの素っ気ない返事。しかも視線すら合わせようとしない。
この他人に対して超絶無愛想かつ無関心な態度……懐かしい。
全く知らない奴なら少しムカつくが、俺は彼女を知っている。
彼女――沙織は、昔のこの喫茶店の常連客だ。

「久し振りだな。いやぁ、びっくりした。最後に会ったのっていつだっけ? 7年前くらい? 俺が店継いだときから全くお前来なくなってさー。いや、俺ふざけているように見えるけど結構頑張ってるんだぜ? そりゃじーちゃんより劣るかもしれないけど、俺は俺なりに……」
「継。コーヒーを1つ」
「……ラジャー」
カウンター席に座り、沙織は平然と本を広げる。話に花を咲かせようとした俺の努力はどこへやら。一言で呆気なく一掃されてしまった。
本は児童書。一昔前の、俺や沙織が子供の頃に流行ったそれは、子供騙しの怪談が綴られた有名な本だ。
昔はただの作り話でも本気でびびったりして、夜中トイレに行けなかったこともあったのにな。どうも年を取ると物事に対する感性が薄れて良くない。だがしかし俺はぴちぴちの27歳だ。目の前で児童書を広げている奴と同様、まだ若いはず。
俺はそこまで考えて頭を横に振る。そして脳裏に浮かぶ、生え際の後退や加齢臭などの単語を追い出した。これ以上考えたら悪い方向に進む一方な気がする。
それを誤魔化すようにカウンターにカップを置いた。
「はい、コーヒー。ブラックで良いんだよな?」
「まぁ、そうだね……。何で分かったのかな?」
以前に沙織がコーヒーを注文しているところは見たことがない。いつもじーちゃんが淹れる紅茶が好きで飲んでいた。だから、俺が沙織のコーヒーの好みを知るわけがない。
沙織はそう思っている。そう考えている。
「何でってそりゃあ……」
沙織と目線が合う。数々の推測を思い浮かべ、俺の答えを期待している。表面上は関心が無さそうに見える。しかし、本当は早く知りたいと、内心では催促しているのだ。
「お前が思ったからだろ。コーヒー頼んだとき、砂糖もミルクもいらないって」
「まさか……エスパーじゃないのだから」
「あれ、言ってなかった? 俺エスパーというか、読心術使えるんだけど。人の心読んじゃう系男子だけど」
「……」
疑わしい目を向けられる。それはそうだ。いきなり目の前で自称エスパー発言されたら大半は疑うだろうな。
だけどこれが本物の特殊能力持ちだったりする。
「あっ、そうだ。これ忘れるところだった」
俺の発言がほんとか嘘か考えあぐねている沙織をよそに、マグカップをコーヒーの隣に置く。
湯気と共に甘い香りが広がる。沙織はそのチョコレート色のココアに視線を落とすと、手元の児童書と共に思考を閉じた。
「懐かしいだろ?」
沙織が口元を緩める。俺は心の中で安堵した。昔のことは忘れていないようだ。
「まだここに来ているようだね、あの人」
「んー、来るには来るけどな。今はそいつじゃなくて」
カランコロン。
「ナイスタイミング、式!」
「……何の話だ」
俺が待っていた男が、憎いくらい端正な顔立ちを曇らせた。でもどうあがいてもイケメン。イケメンは滅べ。
「成る程、息子の方というわけだ」
「うん……? 随分と久しいな」
「ああ、どうも」
納得した沙織とは反対に、式は話の流れが掴めていないようだ。
俺が式を沙織の座っている隣の席へと促す。素直に腰を下ろした式は、マグカップを目にして状況を把握した。
「私は甘党ではないのだが」
「でもそれお前のだし」
「そう言われてもな……」
「しきっこのー! ちょっといいとこ見てみたい! はい!」
うるさい、と沙織と式の思考がシンクロする。俺は無言で訴えられて、仕方なく黙り込んだ。何でこんなにノリが悪いのだろう。堅苦しいと人生損するぞ。

それから昔話を少々して店を閉めた。今になって気づいたが、沙織は昔から謎が多かった。住んでいる家は分からないし、誕生日すらも知らないのだ。俺は「また来るよ」と告げた沙織に、次はメアドくらいは聞こうと思った。


突拍子もなくさおりん(沙織)が登場
彼女は継が喫茶店を継ぐ前、継の祖父がオーナーだった頃によく通ってました
式は継の幼なじみポジション
沙織はそんな二人と仲良くないです、ちょっと会話したことある顔見知り程度
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