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久世

Author:久世
元HNは「微雨」「雨月」でした。
「久世」に改名しましたが、どれも私には違いないのでお好きなHNで呼んでください。

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継式書いてみたかった

Category : サブ創作小説
腐向けです
注意です
追記からです
※if設定
※腐向け
※ぬるい
※何故かポッキーがでてくる

「なぁなぁ、俺暇なんだけど?」
「そうか」
喫茶店の店内には、珍しく客が一人もおらず、二人の男以外存在しない。
窓際の席でテーブルに突っ伏している喫茶店経営者――継と、向かい合って読書をしている式だ。
継が何回も話し掛けるが、式は曖昧な返答をして本から視線を離さない。
その様子に不満を感じるも、特にすることがない継が式をじっと観察する。
前髪を分けて、肩につくかつかないかあたりで切り揃えられている赤髪。
きっちりと着こなされたスーツは、知的な彼の性格をよく表している。
ふと、赤紫の目が細められた。
それだけ本の内容が面白いのだろう。
これは邪魔するわけにはいかないと悟った継は、体を起こした拍子に両端が跳ねる黒髪を小さく揺らす。
それから、青紫の瞳で式を一瞥したあと、黒いワイシャツを軽く整えて店の奥へと消えた。
そこが厨房だと知っている式は、急に席を外した継に気にとめることはなかった。

コトリと二つのティーカップがテーブルに置かれる。
一つは式に差し出すように。もう一つは、その反対の席の目の前に。
継は席に座ると、紅茶と共に持ってきたポッキーの封を開けた。
「エブリバディーポッキーってことで、式も食うか?」
「ああ」
肯定の意味の返答をしたが、式は本から目を離さないままだ。
また話を聞いてないのだろうと、気にせず継が小気味のいい音を立ててポッキーを噛む。
ふわりと香る甘いチョコレートに、サクサクのプレッツェルがよく合う。
二本目に差し掛かろうとしたところで、
「継」
と式が名前を呼んだ。
「ん?…えっ、なにそれ」
「………」
継が若干奇妙に思いながら問いかけるも、式は無言で本のページをめくる。
その口は半開きで、まさになにかをスタンバイしている状態だ。
「ほんとなにそれ。指でも突っ込めってか?」
「生憎私にカニバリズムなどという趣味はない」
「そこは舐めろよ。…わーったよ、はいあーん」
「ん…」
継がポッキーを口に入れると、式が上下に動かしながら器用に食べる。
しかし、式の視線は相変わらず本以外には向けられていなかった。
継が二本目を口に含み、端を人差し指で押しながらカリカリカリッと早く食べ進める。
数年前にこんな風に食べているじゃ○りこのCMがあったなという事が一瞬頭の中で思い浮かんだ。
まぁ、どうでもいいかと打ち消して式を見ると、また口が半開きに開いている。
唇からしっとりと濡れた赤い舌が、ちらりと覗いた。
「えろい」
「は?」
「いや、なんでもねーよ。ってことで、あーん」
「…あーん」
僅かに眉間にシワを寄せるが、素直にポッキーを食べ始める式。
それに対して、継は餌付けしているみたいだなと思った。

継が消化または餌付されるポッキーは、徐々に数が減り残り数本となる。
また式の口にポッキーを突っ込んだ継が、その時
頭の上で豆電球を光らせた。
「…継」
「んー?」
「顔が近い気がするが」
「気のせい気のせい」
式にポッキーをくわえさせた継が、席を立ち前のめりになる。
それから、式のポッキー噛みつくと、式と視線が合った。
「何をする気だ?」
「ポッキーゲーム」
「…そうか」
継の方が背が高い体勢のため、本に視線を落とすことができない。
ポリポリと食べ進める継にため息をつき、式は本を閉じた。
残り数センチ。そろそろ止めるべきかと目を逸らして考える式。
継は右手を式の首に伸ばし、ネクタイを掴む。
「式」
「………」
唇が触れるか触れないかの距離。
式は視線を合わせない。
「式」
「…何だ」
不機嫌そうに継を見た瞬間、ぐいっと式のネクタイが引っ張られた。


――――――――――――――――――
キスシーンは勘弁してください
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